
CodatumがSnowflakeコネクションに対応しました。従来のBigQueryコネクションに加え、多くのユーザーからリクエストの多かったSnowflakeへの接続が可能になり、企業のデータ活用の幅がさらに広がります。
今回の連携では、Snowflakeデータへの接続、カタログを通じたメタデータ管理、SQL blockでのクエリ実行、そして分析結果の共有といったCodatumの主要機能すべてでご利用いただけます。BigQueryと同じ様に、Snowflakeの強力なデータ処理能力を最大限に活用できるようになりました。
なぜSnowflakeなのか
Snowflakeは急速にユーザー数を伸ばしているデータプラットフォームで、近年では多くの企業がデータ基盤として採用しています。その人気の理由は様々ですが、強力な特徴の一部を挙げると、以下のようなものがあります:
柔軟なスケーラビリティ: 計算リソースとストレージの分離設計により、ニーズに応じたスケーリングが可能で、コスト効率に優れています
豊富なDDLとSQL機能: データ定義から管理操作までSQLで完結でき、データエンジニアの生産性を高めます
詳細な権限管理: きめ細かなロールベースのアクセス制御により、複雑な組織構造でも適切なデータガバナンスを実現します
分析アプリケーション開発: Streamlit統合などによる、データを活用したアプリケーション構築機能が充実しています
Codatumユーザーからも「Snowflakeも使いたい」という要望が多数寄せられていました。ユーザーの声に応える形で、今回のSnowflake対応が実現しました。
主な機能と特長
Codatumでは、従来BigQueryで提供していた主要機能が、今回のアップデートによりSnowflakeでも同様に利用できるようになりました。
Snowflake接続後に利用できる主要な機能を抜粋してお伝えします:
カタログ
Snowflakeの豊富なメタデータを一元的に管理し、直感的に閲覧できます。データベース、スキーマ、テーブル、ビューなどの階層構造を視覚的に把握でき、テーブル詳細や列定義もすぐに確認できます。

ノートブック (SQL block)
SQLとテキストを組み合わせた分析ドキュメントを作成できます。Snowflakeデータに対するクエリとその結果を、説明文やビジュアライゼーションと一緒にノートブックにまとめることで、分析プロセスと結果を分かりやすく記録・共有できます。

クエリ
構文ハイライト、オートコンプリート機能により、効率的なクエリ作成をサポートします。作成したクエリはCTEとして保存でき、ノートブックで共有・再利用できるため、分析作業の効率化と標準化を進めることができます。

設定方法
Snowflakeアカウントへの接続は、組織名やユーザー名とkey-pair認証等を入力するだけで簡単に設定可能です。詳細な接続手順については、以下をご参照ください。
Snowflake x Codatumのメリット
Codatum のSnowflake対応により、以下のような具体的なメリットがあります:
高速なアドホック分析の実現
Snowflakeの優れたクエリパフォーマンスとCodatumのノートブック機能の組み合わせは、アドホック分析を格段に効率化します。Codatumのノートブックは試行錯誤を伴う分析作業に最適な環境を提供し、コードと文脈を一つの場所で管理できます。Snowflakeの高速な処理能力により、大量データに対する複雑なクエリでも迅速に結果を得られるため、ノートブック機能と合わせると分析の反復サイクルが短縮され、より深い洞察を素早く導き出せます。
分析結果の効果的な共有とコスト最適化
Codatumの特長の一つである分析結果の豊富な共有機能がSnowflakeのデータ分析フローを補完します。特定時点の分析結果をReportやPublic Linkとして保存すると、クエリの再実行なし(パラメタ設定等やキャッシュの有無などによります)で関係者と共有できます。
またこれらは複数ユーザー間で安全にキャッシュが共有されるため、同じクエリを何度も実行する必要がなくなり、Snowflakeのコンピュートリソース使用量とコストを削減できます。特に頻繁に参照される重いクエリでは、この機能によるROI向上効果も見込めます。
データビジュアライゼーションの強化
Snowflakeの豊富なデータに、Codatumの高度なビジュアライゼーション機能を組み合わせることで、生データから意味のある可視化を簡単に作成できます。技術的な知識がなくても直感的にチャートやグラフを生成でき、データドリブンな意思決定をチーム全体で促進します。
こうした補完的な関係により、Snowflakeの強力なデータ処理能力とCodatumの使いやすいインターフェースおよび共有機能を組み合わせることで、データの価値を最大限に引き出すことができます。特にデータドリブンな文化を育てたい組織にとって、このコンビネーションは非常に理想的です。
今後のロードマップ
Snowflake対応については、以下のスケジュールで進めていく予定です:
2025年4月中はベータ版として提供し、ユーザーからのフィードバックを収集
2025年5月以降に一般提供(GA: General Availability)版をリリース予定
今後も順次サポートするデータウェアハウスを拡充予定
ユーザーサポート
Snowflakeベータ機能は、すでにご利用可能です。サインアップ済みのユーザーは、Connection画面から直接Snowflake接続を作成できます。
フィードバック提供方法
ベータ版をご利用いただいた感想や、機能リクエストは以下のページからお寄せください:
サポートリソース
Snowflake接続の詳細なセットアップ方法や利用方法については、以下のドキュメントをご参照ください:
ご不明点やご質問がございましたら、サポートチームまでお気軽にお問い合わせください。ベータ版の期間中も、できる限りスムーズなご利用をサポートいたします。
最後に
Snowflakeの強力なデータ処理エンジンと堅牢なガバナンス機能に、Codatumのアドホック分析、直感的な可視化、効率的な共有機能を組み合わせることで、データの持つ本来の価値を最大限に引き出すことができます。
ベータ版をぜひお試しいただき、ご意見をお聞かせください。皆様のフィードバックをもとに、さらに使いやすい製品へと改善していきます。