SQLベースデータ分析プロダクトの比較 2024: Redash vs Codatum

By Codatum Team
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SQLベースのデータ分析」はデータ駆動型のビジネスが主流となった現代、データエンジニアやアナリストにとって欠かせない存在です。また、障害対応時やアプリケーション構築時に利用する大量のSQLの構築・管理・共有に悩むエンジニア等にとっては、「SQLコードの管理・共有」も重要な問題です。

本記事では、そのような「SQLベースの分析」や「SQLコードの管理・共有」プロダクトとして、長年にわたり支持されてきたRedashと、私たちが提供している最新の機能を備えた新鋭ツールCodatumを比較し、それぞれの特徴や適用シーンについて詳しく探っていきます。

Redashとは

Redashは、オープンソースのデータ可視化・ダッシュボードツールとして多くの技術者やデータアナリストに長年愛されてきた、SQLベースのデータ分析/BIプロダクトです。他の多くのBIツールと異なり、GUIよりもSQLを使ったダッシュボード作成に長けています。主たる目的はチャーティング・ダッシュボード・データ分析にありますが、SQLを簡単に実行、保存、共有できるため、SQLコードの管理・共有プロダクトとしてもよく利用できます。

2020年にDatabricksによって買収されましたが、現在もコミュニティによって維持され、低コストで柔軟なデータ分析ツールとして活用されています。

redash capture

Redashの最大の強みは、そのシンプルさと多様なデータソース対応にあります。

  • コスト効率:オープンソースで無料で利用可能です。

  • Self-hosting:自社サーバーでの運用が可能です。

  • 多様なデータソース対応:Redshift、Snowflake、PostgreSQL、MySQLなど、多くのデータベースに接続可能です。

  • アラート機能:データの変化をリアルタイムで検知することができます。

しかし、Redashにはいくつかの課題も存在します。

  • エディタ機能の制限:高度なサジェストやコード分割、参照機能がありません。

  • 共有・権限管理の不足:外部ゲストへの共有機能や、データセットやダッシュボードへの詳細な権限管理機能がありません。

  • 更新の遅延:最新の更新が5年前で止まっており、メンテナンス面での不安があります。

機能比較表

両ツールの主要な機能を詳しく比較してみます。

機能

Codatum

Redash

SQL管理/SQLエディタ

高度な機能あり

基本的な機能

データセットの検索

👌

×

SQLの分割・参照

👌

×

フォルダ管理

👌

×

ダッシュボード

充実

シンプル

Explorer機能

👌

×

Notebook (Adhocな分析レポート作成)

👌

×

共有機能

多様な共有方法

限定的な共有方法

外部ゲスト共有

👌

×

グローバルパブリッシュ

👌

👌

White Label Embed

👌

×

対応データソース

× BigQueryのみ

👌 多数のデータソースに対応

権限管理

👌 詳細に設定可能

× 限定的

カタログ機能

👌

×

アラート機能

×

👌

AIアシスタント

👌

×

提供方法

SaaS

OSS, Self-Hosting

SQL管理/エディタ

Redashでは、最低限の機能を持ったシンプルなSQLエディタを提供しています。

Codatumでは、カラムも含めた網羅的なテーブル情報から高速にデータセットを串刺し検索する機能や、複雑なSQLを分割し、他のSQLで参照する機能によって、効率的なSQL構築をすることをサポートします。また、フォルダやTeamspaceといった概念により大量のSQLを、管理することができます。

Notebook機能

CodatumではNotebook形式でSQLも含めた分析の過程をまとめることができるため、Adhocな分析や、振り返り、共有がしやすくなっています。

Redashにその機能はありません。

共有と権限管理

Redashではインターネットユーザー全体への共有機能が提供されていますが、リソースごとの権限管理は限定的です。

Codatumでは、外部ゲストへの安全な共有や、リソースへの詳細な権限設定が可能です。

AIアシスタント

CodatumのAIアシスタントを使えば、SQLに詳しくないユーザーでも複雑なSQLを生成して実行することが可能です。またそこから学ぶことができます。SQLに精通したユーザーでも、複雑な処理をAIに頼んで生産性を高めることができます。

Redashにはその機能はありません。

どのような時にどちらを選択すべきか

Redashが適している場合

  • コストを最小限に抑えたい: 無料で利用可能。

  • Self-Hostingが重要: 自社サーバーでの運用が可能。

  • 多様なデータソースを扱いたい: 複数のデータベースを統合して分析。

Codatumが適している場合

  • アドホックな分析やレポートが必要: Notebook機能による迅速なクエリ作成とデータ探索。

  • 大量のSQLコードの管理が必要: チームスペース、フォルダなどを利用して、クエリやNotebookを管理可能。

  • 高い生産性: モダンなUIと直感的な操作で分析効率を向上。

  • ステークホルダーへの共有が必要: 組織外へのゲスト共有や、コネクションのグループごとの詳細な権限管理。

  • AIを活用した分析の強化をしたい: AIアシスタントによる強力なSQL生成、修正。

  • 最新の機能と継続的なサポートが必要: 活発な更新と、SaaS型での提供により最新機能を常に利用可能。

まとめ

データ分析ツールの選択は、組織のニーズや目指す方向性によって大きく異なります。Redashはシンプルでコストを抑えたソリューションとして有用ですが、最新の機能や詳細な管理が必要な場合には限界があります。一方、CodatumはモダンなUIと高度な機能を備え、効率的かつ効果的なデータ分析を実現します。また、自社ネットワーク管理に入れやすいSelf-Hostingでの提供がセキュリティ要件に合っているか、インフラ管理等を自社でやる必要がなく、常に最新の機能やセキュリティアップデートが利用できるSaaS型の提供方針が合っているか、も考慮する必要があります。

データから新たな価値を創出し、ビジネスの競争力を高めたいと考えているのであれば、Codatumの導入を検討してみてはいかがでしょうか。最新の技術とユーザーエクスペリエンスで、データ分析の可能性を大きく広げることができます。

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